Music Man 112RP One hundred (2100RP)小改造とリフレッシュ~その2

次は電源系等のリフレッシュです。割りとコンディションの良い個体ですが製造からすでに32年も経っていますので、電解コンデンサや電源系の抵抗などは遠慮なく交換します。元は見た目も渋いマロリー製ですが液漏れこそしてないものの謎のしみがあったり怪し…

Music Man 112RP One hundred (2100RP)小改造とリフレッシュ~その1

さて、今回もMusic Manです。前回のOne fifty HD EVMのオーナー様からのご紹介です。 今回のご依頼は112 RP One hundred。ELECTRO VOICEのスピーカーが載った見た目のコンパクトさに反して重量級な一台です。 ご依頼の内容としてはもう一押し歪みを深くして…

Marshall 6101再入院

さてさて、またまた1ヶ月ほどのブランクが空きましたが修理屋稼業は続きます。申し訳ないくらい当製作所の常連と化しているK様のMarshall 6101です。 ライブ本番前にまさかの音量ダウン。 その場は他のアンプで凌いだそうですが、なんとも申し訳ない限り。今…

グリルクロス張り替え(追記)

以前にもこのblogで書きましたが、グリルクロスの張り替えは結構好きなんです。アンプの外装リフレッシュでは一番効果的に思います。生地の色を変えたりすればイメチェンにもなりますしね。休みがちゃんと取れるようになったので、この間の三連休の最終日に…

LANEY VC-30 112修理

おっと、9月はなにも書かずに過ぎちゃいましたね。すごく忙しい状況もだいぶ落ち着いてきました。 着々と7月にお預かりしたアンプやらエフェクターを修理しておりました。まずは、本blogを見た方からの修理依頼でLAENYのVC-30 112をお預かりしました。 以前…

MUSICMAN sixty five 210とりあえず復活

さて、本業が超忙しい上に遠距離めの通勤。休みも出勤となりアンプ修理が捗りません。今、Marshallが1台レイニーが1台、そして近日中にミュージックマンを新たにお預かりする予定ですが、最早限界のようですので新規のお預かりはストップさせてください。ス…

Musicman One Fifty HD EVMの修理

最近MUSICMAN のアンプに大変縁があります。その特異な構造やら部品の入手等で修理が断られたり、嫌がられるケースもあるようです。 僕はなるべく引き受けようかなと思っております。好きなんでしょうね。さて、以前より厚木方面のセッションでお世話になっ…

MUSICMAN sixty five 212修理完了

地道にblogを更新していると、色々と修理のお話を頂き気付いたら作業場にしている部屋は現在アンプだらけです。 因みに当方これでも昼間は普通のサラリーマン。作業は夜やら土日の早朝に進める感じゆえに限界があるようです。 ご依頼いただいている方。なる…

続~外装の錆び落とし

酸が効く効くサンポール♪バッチリ錆びは落ちましたが、錆びは元々のニッケルメッキを侵食していたので、表面は荒れ放題です。また、落とした後は新たな錆びが発生するのも早く、一晩置いたら軽く赤錆が出ていました(涙) 一先ずラスペネ(WAKOS版556~無臭なの…

コーナー金具等の錆び落し

さて、外装の続きです。 錆び錆のコーナー金具とシャシーストラップ。最初は交換しようかと思ったのですが、サイズに関してはMUSICMAN は独特らしくFENDER やMarshallの部品は使えず。かといってネットが綺麗なのに金具が錆びだらけのまんまなのは忍びない。…

感電なんか怖くない(んなわけない)

修理に関して情報収集していると、国内のSNSのコミュニティや掲示板では、結構な割合で「素人は手を出すな」「感電するぞ、最悪死ぬぞ」といった脅し文句で修理に関して建設的なやり取りがあまりされていないように思えます。 DIY先進国アメリカと比べたら本…

MUSICMAN sixty five 212 電源等リフレッシュ

さて、Musicman sixty five 212の続きです。 外装のリフレッシュの前に電気系のリフレッシュです。ポットデイトと電源の電解コンデンサのデイトを見る限り79年製の模様。 79年ってもう33年前なんですよね(遠い目) こちらも、今後長く使ってもらうために、…

MUSICMAN sixty five 212ネット張り替え

部品のオーダー内容もまとまったので、早速いつものギャレットオーディオにオーダーしました。 いつも迅速に発送してもらって、助かっております。 今回はFender銀パネの頃の色合いに近いネットをオーダー。さて、まずは外装のリフレッシュです。キャビネッ…

2台のMUSICMAN Sixty Five

デラリバと入れ替わりでやってきたのがY様のMUSICMAN sixty five 212です。症状はリバーブが効かないのと全体的なメンテナンスです。 リバーブに関してはリバーブパンの内部でのちょっとした断線ですぐに復旧。全体的なメンテナンスは劣化したパーツの交換と…

'77 Fender Deluxe Reverb 修理(完結編)

さて、お預かりのデラリバもいよいよ大詰めです。このアンプ数年前にメンテナンスを受けている模様でプリアンプのガサゴソノイズの原因であるカソードのパスコン等は取り替えられております。よって手付かずであったパワーアンプ部分のパーツ類を殆ど入れ換…

`77 Fender Deluxe Reverb 修理~パワーアンプのリフレッシュ

さて、ブランクが空きましたがお預かりのデラリバの修理です。 オーナー様曰く数年前に修理に出したようですが、どうも今一つ効果を感じない模様。 良く見るとプリアンプ回りのカソードのパスコン等は取り替えられています。 また、リバーブドライブとフェイ…

最近の足元

最近、セッションなどで良く足元のペダルについて聞かれる事が増えたのでメモ。基本は歪みとトレモロという構成が多いです。 トレモロも色々と手に入れましたが、結局はこの前の記事にも書いたDanelectro のTuna melt 。歪みは持参するギターによって換える…

Danelectro Tuna meltの改造

4月前半で意欲的に更新していたのですが、身内の不幸もありちょっとまたご無沙汰してしまいました。さて、御預かり中のデラリバと不具合が再発したLANEYの傍ら、こんなモノをいじっておりました。はい、またDanelectroです。 トレモロのTuna Meltです。小さ…

'77 Fender Deluxe Reverb修理

ご近所さんのK野さんから御預かりしたシルバーフェイスのデラックスリバーブです。ノイズが乗るのとビブラート(トレモロ)の動作不良とのこと。シルバーフェイス期は68年〜82年と結構長い間です。中身はもちろんポイントトゥポイント。プリント基板何それ?…

Jim Marshall 逝去

月並みな言葉ではありますが、貴殿が居なかったらロックギターのサウンドはここまでカッコいいものにはならなかったのかも知れませんね。慎んでご冥福をお祈り致します。彼への弔いはMarshallアンプの爆音が一番かと思いますので、これからもガンガンいかせ…

Danelectro PASTRAMI Over Drive 回路図取りとモディファイ計画

ダンエレクトロのエフェクター、密かにはまっています。小さい、軽い、安いといい事ずくめ。そして音もぼちぼち使えます。トレモロのTUNA MELTとCO-2オーバードライブは割とよくセッションに連れて行きます。トレモロ使うギタリストって、セッションみたいな…

Marshall Guv'norプチモディファイ

手持ちのGuv'nor(韓国製)ですが、いまひとつこう使いにくい感じで出番も少なめ。使い方が悪いのかもしれませんが、もう少し歪み少なめですっきり感が欲しかったのです。ネットを徘徊していたらこんな記事がありました。ここのGub'nor3を参考にし、出力部の…

恐ろしやリサイクルショップ〜追記版

先週、ふと立ち寄ったリサイクルショップで埃まみれのレスポールを発見。良く見ると2000年製の日本製エピフォン。今や幻のギブソンベッドの逸品。格安だったので連れて帰ってきました。 当初は綺麗にしてオークションで転売して小遣い稼ぎにと思いましたが、…

LANEY VC-15修理

おっと危ない。3月は何も書かずに終わるところでした。 例のSD-1改が一部で好評いただきまして、3台ほどモディファイしていたり、Marshall Guv'norの改造モノと戯れていたりとエフェクター三昧でした。Twitter経由でご相談頂き当ブログのリンクにもあるMadca…

ニコイチ、サンコイチ、ヨンコイチ??

ストラト含めたフェンダー系ギターは、ボルトオンネックという構造や、ある程度パーツのサイズが暗黙の規格化がなされているので、部品単位でバラで手に入れて組み上げるのも楽しい限りです。 バリモノのストラトを持っているのも良いのですが、プラモデル感…

改造SD-1の現在

以前TS-5風に改造したSD-1ですが、紆余曲折を経て現在はMOS-FETクリップに改造されており、セッションのお供にしています。たまに他のギタリストの方に貸し出すとなかなか好評です。現時点のSD-1改の仕様 C1 0.1uF C2 1uF/NP C3 0.1uF C4 10K C5 0.22uF C6 R…

遅ればせながら

本年も宜しくお願いします。さて、12月は何をしていたか振り返るとPEAVEY CLASSIC30修理 先日BRONXを修理したK様のお父様のPEAVEY CLASSIC30の修理。パワー管交換と電源周り、スクリーングリッドの交換。このアンプ、ヒーターがAC30Vという珍しい仕様です。…

BOSS PH-1初期銀ネジ ON時LED常時点灯MOD

自分のための備忘録です。 初期のBOSS製品(OD-1/DS-1/PH-1/SP-1/TW-1/SG-1/NF-1)って何故かLEDがペダルを踏んだ瞬間しか点灯せず今となっては実に不便。基本どの製品も同じですが電子スイッチの感度(レスポンス)調整も含めて機種ごとに変更すべき定数が違…

SUNN TUBE LEAD60 修理(実質的オーバーホール)

最近嬉しいことにアンプ修理の紹介をちょくちょく頂くようになりました。ありがとうございます。今回の修理対象は以前にBRONXアンプの修理の依頼主、K様からの御紹介頂きましたY様のSUNN TUBE LEAD60です。名器「The Twin」と同じ時期のアンプなので、かれこ…

BOSS TW-1修理

なんかここ最近の修理お預かりはKで始まるイニシャルの方が多いのです。先のアンプ2台それぞれKさん。そして今回もKで始まるkomutann氏のBOSS TW-1の修理のお話です。銀ネジ期、スイッチがスケルトンでないので最初期ではないですが、それでも凄く古いBOSSの…