LUXMAN LX33 真空管交換とバイアス調整

今回は、当製作所にとっては異色のご依頼、真空管アンプではありますがオーディオアンプです。
モノはLUXMAN LX33という70年代後半から80年位のプリメインアンプ。EL34のプッシュプルです。
以前に修理を受けた際に左チャンネルだけエレハモのEL34に交換されており、よりによってそのエレハモの球がまさかのフィラメント切れになったようです。
とりあえず全てのEL34を抜き取り、ヒーターをはじめ各部の電圧測定。異常ないのでフィラメント切れで間違い無さそうです。
今回回路図が入手できなかったので、パワーアンプ周りの回路を取ります。

バイアスはプッシュプルのバランス取りと電圧の微調整のようです。キットとして人気だった商品の完成品として売られていたらしいので、各部の測定ポイントが基板上に設けてあり、テスターがあればある程度の調整ができる親切設計です。
今回は4本全交換ということで、JJのEL34をマッチドクアッドで用意しました。

手持ちのスピーカーに繋いで鳴らしてみます。
思った以上に繊細でいい音。安物のスピーカーでも化けます。

ソースがipodなのはなんとも申し訳ない感じですが、ipodでさえもすごく化けます。

最近はヘッドホンで音楽を聴くことがほとんどでしたがスピーカーと向かい合って音楽を聴くと、色々と発見があって良いもんですね。真空管のオーディオアンプが欲しくなります。危険危険。