Mesa/Boogie Studio.22 その1 ヤニ臭い奴がやってきた。

夏とともに我が家にやってきたMESA/BoogieのStudio.22シャシーに書かれたデイトから86年製造らしい。ピンスイッチでグライコ付。モノは「音が小さい、ジャンク」という触れ込みでしたがちょっと競ってしまいジャンクにしては割高な金額、、、、。(苦笑)

到着したのち各部のチェック。
1)とにかくタバコ臭くてベタベタする
2)やっぱ音が小さい。中を見るとプリ管3本は白濁気味→真空度低そう
3)スピーカーとリバーブは生きているようだ。(よかった)

1)に関しては一回全部分解して、キャビネット部分は風呂場でレンジ/コンロ用の台所洗剤(マジックリンとかその類)とたわしを使って風呂場でひたすら洗って洗って、半日ベランダで干したら復活。サランネットなんか凄い色の泡が立ちました。(醤油と珈琲足して2で割ったような色)このときあまりキャビの木部を濡らさないように、ぬれたらすぐ拭くということを忘れないほうが良いようですが、あまり神経質にならなくても良いと思います。(国産のベナベナなベニア合板のアンプはわかりませんが)水洗いできないシャシー部分やスピーカーやリバーブパンはキッチンペーパーにパーツクリーナーを大量に染み込ませ拭いてみました。また、ボリュームノブの類はキャビと一緒に水洗いします。文字が白いと断然かっこいいですしね。

2)に関しては真空管を手持ちの適当なものに交換してびっくりするくらいの大音量で復活。しかし、LEADチャンネルにすると実に引っ込んだ音。
この機種というか、CaliberシリーズのLEADチャンネルですが、LDRというLEDと光に反応する抵抗をスイッチ代わりにしてLEADチャンネル時にゲインブーストとトーンの定数をミドルが太く出るように変更し、ブーストして少し大きくなった分の音量を絞る動きをします。どうもこれが絞りすぎなように思えます。

マイナーチェンジ版の+はここが可変になってLEADチャンネルのマスターボリュームという形で追加されています。やっぱ不便なんで改良されたようですね。

回路図
Studio22→http://www.schematicheaven.com/boogieamps/boogie_22cal.pdf
Studio22Plus→http://www.schematicheaven.com/boogieamps/boogie_22calplus.pdf


それぞれの回路図を見ていただくと判りますが、LDR4の位置とそれにぶら下がるのが47Kの抵抗(初期型)か10Kの可変抵抗(+)かで判別がつきます。

早速改造に着手しますが、これがなかなか、たくさんのアクシデントが待ち受けます。
古いギターアンプは古い輸入車に良く似ていて、年月の分だけ故障と素人修理の跡というトラブルの種が待っているように思います。