Marshall JCM900 2502 High Gain Master Volume修理と改造〜その1

手巻きのピックアップと美味しいイタリアンでお世話になっております「シェフのだらりん日記」の管理人けえすけさんよりお預かりしましたMarshallのJCM900 Higain master volumeです。
本来は12インチ2発のコンボですが、運搬と作業性を考慮しシャシーの状態でお預かりしました。(感謝)

症状はバイアスが期待する電圧(-42V〜-47V)かからず。EL34が赤熱するし、音量が小さくひずみっぽいこと。

いろいろ調べたら、バイアス回路のコンデンサが死んでいたようです。本職のリペアの方曰く定番の故障箇所。耐圧250Vのコンデンサですが、弱いんでしょうか??

コンデンサ交換で無事バイアス調整も出来るようになり。手持ちの球で調整。音量も充分以上です。

画像中央の小豆色のコンデンサが今回取り替えたコンデンサです。

また、けえすけさんとのやり取りで、JCM900の特徴的な要素であるダイオードのクリッパをカットすることに。

80年代のシルバージュビリー以降からでしょうか?Marshallは真空管の増幅回路の後にダイオードクリップを入れることが多いです。ひところ記事にしていたJTM30などもそうです。
この機種の場合は電源用のダイオードブリッジと1N4007の変則的なクリッパ構成。取り外し、グリッドの抵抗としてちょっと高めですが470KΩの抵抗を入れました。

僕自身、そんなにハイゲイン志向でないですが、これでも充分に歪みます。クリーンはちょっと苦手ですがクランチで使ってギターのボリュームでコントロール。もう一押しが欲しかったら良質なオーバードライブを入れるといい感じになりそうです。
スタジオでよく見かける4xxx(Dual reverb)よりストレートで男のアンプって感じでこっちの方が好きですね。