Music Man 112RP One hundred (2100RP)小改造とリフレッシュ~その3

まだまだ続きます。今回のメニューで一番難航した部分が外装のリフレッシュでした。

ご依頼の内容的にはトーレックスをオレンジ色に、それに合わせてグリルクロスをブラウンに、あとは金具類の錆び落としと塗装です。

まずは分解です。アンプ部分、スピーカー、スピーカーを止めるバッフル板、リバーブパン、そしてハンドルやコーナーの金具類を外していきます。

この状態のキャビネットはビックリするくらい軽いです。ソリッドのパイン材が売りのキャビネット。さすがです。
トーレックスは端から簡単にペリペリと剥がれます。残った接着剤を除去するのが苦労しますが、仕上がりを左右するのできれいに除去しなくてはなりません。

今回の接着剤は水溶性のもの。簡単に言えば糊です。壁紙なども糊で貼りますので頷けます。なんと環境に優しい仕様?(防腐剤に怪しい化学物質が入っていたらさっぱり優しくありませんが・笑)
糊なので風呂場でお湯をかけて流してしまいます。すると単板かつフィンガージョイントであることがよくわかります。

コーナーの部分です。合板でないことがよ~くわかります。隙間を埋めるパテ、これまた水溶性で平たく言えば紙粘土です。またまた環境配慮型?

水洗いしたのでちょっと時間をおいて乾燥させ、流れた紙粘土も補填しておきます。(続く)