HIWATT LEAD 30R その2

無事修理を終えたHIWATT LEAD30R。テストを兼ねて色々な条件で弾いてみます。どうもリバーブがおかしい。文章に表現するのは難しいですが、残響に合わせて「ごーん」とも「ボヨーン」ともつかない低周波の歪んだノイズが混ざります。
バーブパンを開けると、なんと2本のバネのうち一本がとれています。
バーブパンは2本か3本のバネで構成されており、バネの支持部が磁石になっており、それを鉄のヨークが取り囲んでいてヨークにはコイルがついています。これにより片側のコイルに信号が流れ、バネが揺すられ、それを片側のコイルで拾います。
支持部分の磁石が行方不明な上に支持部は樹脂のカシメでこれがバカになっており再生は難しそう。


元のリバーブパンをバネ1本で使えないかとテストしましたがこれまた強烈にバネ臭いピシャピシャというかパリパリした音。複数のバネで特有のバネ臭さを相殺しているのを再認識。

ストックにしていたジャンクのアンプから部品取りしたリバーブパンを流用しようと思いましたが、イン側アウト側共にコイルのDCRが異なり、リバーブの効きが今一つ。最終的に元のリバーブパンからコイルを外し入れ換えました。言うなればニコイチです。
文章にすると簡単ですがイン側のヨークは「日」の字みたいな形でちょっとした知恵の輪です。

ニコイチの手術は成功。リバーブパンは元の位置に収まりました。

音色はややおとなしめですが、独特のウェットな音色でバッチリです。