112 RD Fifty mod

以前112RPのオーバーホールと外装張替のご依頼をしてくださったKさんが、「これも是非」ということで、もう一台Musicmanのアンプの外装替えのご依頼をいただきました。

昔、これの10インチ版を愛用していましたので、何とも懐かしい感触。
コンパクトで大音量が出るせいもあって、オークション等でも結構いい値段になります。

しかし、このアンプ、チューブドライブが売りのドライブチャンネル(Limiterチャンネルと名打っています)がいまひとつ。
なんとも安っちいブーブーした歪みで、真空管内蔵だけを謳ったディストーションのような歪み。他のICで構成されたMusicmanのアンプの方がアンプ的で扱いやすいです。

なので、歪みチャンネルにメスを入れます。

改造後の定数は赤で書いてあります。

元の定数は"こんな真空管歪みペダルあったよな?"って感じの定数。結構きちゃない音になる印象。
ここは普通に増幅しつつ、ローが出すぎるのでカソードのパスコンで少々ローカットって感じです。

出来上がりはこんな感じ。

ピッキングニュアンスが出しやすく、ギターのボリュームを絞ればクリーンになりますので、本来のチューブアンプ的な使い方ができます。


5月の連休の半ばにKさんに無事お渡し完了。
後日、感激のお電話まで頂きました。ありがとうございました。