Peavey Classic20  モディファイその1

先日の改造が好評なmusic man 112(110)RD Fifty。
改造とオーバーホールのご依頼で1台お預かりした際に、工賃として頂いてしまったのがPeaveyのClassic20。30はよく見ますが、こちらは生産時期が短かったのかなかなか見かけないアンプです。
実は20年近く前に買ったものの、好みと微妙に合わなかったのと自宅でもアンサンブル(バンド)のどちらでも使えない中途半端な音量だったので、割りとすぐに手放した記憶があります。

しかしこのサイズはなんとも丁度よい感じ。ならば少し使いやすく自分の好みに弄ってみましょう。

気になるのが、こもった音質でちょっと歪みすぎるところ、そして音量不足でしょうか。

こもった音質と歪みすぎですが、プリアンプの回路を見ると一目瞭然でした。


どうにも各増幅段でゲインを稼ぐだけ稼いで、LPFでハイを抑えて発振を防いでいるような印象です。

またコストダウンでしょうか?トーン回路は殆どのアンプでプレートからの出力をそのまま受ける構成のため、耐圧の高いコンデンサを使います。
しかし、部品代を少しでもケチりたいのか、一旦耐圧の高いコンデンサを通過させたあとにトーン回路を通っており、トーン回路では耐圧の低い積層セラミックを使って構成しています。
全体的にフィルタ回路が多くて音の鮮度が低いような気がします。
 
さて、どんな改造かは追って説明しましょう。