MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #8 共振対策+チューブリテイナー

真空管ギターアンプ、それもコンボアンプは真空管にとっては実に過酷な労働環境です。オーディオに比べ高電圧、おまけに逆さ吊りな上に、スピーカーの爆音にさらされます。人間なら過労死必至の劣悪な労働条件です。(苦笑)

そんな過酷な条件の真空管を支えるために、大抵のパワー管にはリテイナーなんて部品で宙ぶらりんな彼らを軽く支えています。SUBWAY BLUESもワイヤーのリテイナーが本来なら付いています。

しかし、ウチのSUBWAY BLUESはリテイナーがない状態でした。なんせ針金のクリップみたいなものを小さい穴に差し込んで取り付けられています。きっと前所有者かそのまた前の所有者が紛失したのでしょう。

前回、マイクのように音を拾うコンデンサーを交換しようと思い、一緒にリテイナーを頼みました。

ギャレットオーディオさんで1コ150円のリテイナー、このままですとシャシーに加工しないとつけられませんが、今回必要なのはこの針金の部分だけなので、リングから針金部分を外して加工して取り付けます。

割とかんたんに付きました。無いよりはあったほうがいい部品ですね。やっぱし。

そして、問題の共振するコンデンサを共振しなさそうなシルバーマイカに交換です。一緒にトレブルの同じ値のコンデンサーも交換しました。

この後、一応ホットボンドグルーガン)で共振止めをしまして割りとマイクロフォニックは減りました。

ハイの出方も心なしかすっきりして、ブライトでスムースになったような気がしますが、これは単なるプラシーボ効果だと思います。大きな音でもっと評価したいですね。

さらにマイクロフォニックを減らすならチューブソケットをシールドケースがつけられるタイプに交換し、シールドケースを被せるくらいでしょうか。シャシー加工もひょっとしたら必要そうなので様子見とします。