2012-01-01から1年間の記事一覧

Marshall JCM2000 DSL401修理

さて、今回は某SNSで知り合ったT様のMarshall DSL401です。 最近同じ名前でアジア生産(確か中国)されて復活しましたが、あちらはEL34のプッシュプル。こちらはEL84のパラレルプッシュプルです。症状としては、時々音がでなくなる症状を経て、音が全く出なく…

Fender Hot Rod Deville修理と小改造

さて、本業に余裕ができてきたので、ガンガン作業を進めます。 以前デラリバの修理のご依頼を頂いたK野さまから、今度はHot Rod Devilleのご依頼です。 症状としてはリバーブのノブをちょっとでも回すとリバーブが全開になることと、音色がいまひとつ気に入…

LUXMAN LX33 真空管交換とバイアス調整

今回は、当製作所にとっては異色のご依頼、真空管アンプではありますがオーディオアンプです。 モノはLUXMAN LX33という70年代後半から80年位のプリメインアンプ。EL34のプッシュプルです。 以前に修理を受けた際に左チャンネルだけエレハモのEL34に交換され…

HIWATT LEAD 30R その2

無事修理を終えたHIWATT LEAD30R。テストを兼ねて色々な条件で弾いてみます。どうもリバーブがおかしい。文章に表現するのは難しいですが、残響に合わせて「ごーん」とも「ボヨーン」ともつかない低周波の歪んだノイズが混ざります。 リバーブパンを開けると…

HIWATT LEAD 30R 修理

さて今月も修理稼業は続きます。お友達のシュウさんからの紹介でお預かりしたのはHIWATTの80年代の廉価版LEAD30Rやはり70年代ロック好きには廉価版であろうとこのロゴには気持ちを高揚させる何かが潜んでおります。音が小さいと言うお話。確かに小さいしノイ…

JUGG BOX Stuff 060Gのリフレッシュ

さて、今度は大工仕事(笑)でなく電気中心です。 セッション仲間のHさんが中古で購入したJUGG BOX Stuff 060Gのメンテナンスのご依頼です。懐かしく感じる方は間違いなく40歳以上。和製メサブギーなんて形容詞もよく聞きますがプリIC/パワー真空管と言う構造…

Music Man 112RP One hundred (2100RP)小改造とリフレッシュ~完結編

さて、外装の貼り替え続きです。 トーレックスの貼り方はメーカーによって何パターンかありますが、Music Manは側面4辺を分割して、左右を貼ってから上下を貼っています。この方法だと材料に無駄がなく合理的ですが貼り合わせの継ぎ目をきれいに処理するのが…

Music Man 112RP One hundred (2100RP)小改造とリフレッシュ~その3

まだまだ続きます。今回のメニューで一番難航した部分が外装のリフレッシュでした。ご依頼の内容的にはトーレックスをオレンジ色に、それに合わせてグリルクロスをブラウンに、あとは金具類の錆び落としと塗装です。まずは分解です。アンプ部分、スピーカー…

Music Man 112RP One hundred (2100RP)小改造とリフレッシュ~その2

次は電源系等のリフレッシュです。割りとコンディションの良い個体ですが製造からすでに32年も経っていますので、電解コンデンサや電源系の抵抗などは遠慮なく交換します。元は見た目も渋いマロリー製ですが液漏れこそしてないものの謎のしみがあったり怪し…

Music Man 112RP One hundred (2100RP)小改造とリフレッシュ~その1

さて、今回もMusic Manです。前回のOne fifty HD EVMのオーナー様からのご紹介です。 今回のご依頼は112 RP One hundred。ELECTRO VOICEのスピーカーが載った見た目のコンパクトさに反して重量級な一台です。 ご依頼の内容としてはもう一押し歪みを深くして…

Marshall 6101再入院

さてさて、またまた1ヶ月ほどのブランクが空きましたが修理屋稼業は続きます。申し訳ないくらい当製作所の常連と化しているK様のMarshall 6101です。 ライブ本番前にまさかの音量ダウン。 その場は他のアンプで凌いだそうですが、なんとも申し訳ない限り。今…

グリルクロス張り替え(追記)

以前にもこのblogで書きましたが、グリルクロスの張り替えは結構好きなんです。アンプの外装リフレッシュでは一番効果的に思います。生地の色を変えたりすればイメチェンにもなりますしね。休みがちゃんと取れるようになったので、この間の三連休の最終日に…

LANEY VC-30 112修理

おっと、9月はなにも書かずに過ぎちゃいましたね。すごく忙しい状況もだいぶ落ち着いてきました。 着々と7月にお預かりしたアンプやらエフェクターを修理しておりました。まずは、本blogを見た方からの修理依頼でLAENYのVC-30 112をお預かりしました。 以前…

MUSICMAN sixty five 210とりあえず復活

さて、本業が超忙しい上に遠距離めの通勤。休みも出勤となりアンプ修理が捗りません。今、Marshallが1台レイニーが1台、そして近日中にミュージックマンを新たにお預かりする予定ですが、最早限界のようですので新規のお預かりはストップさせてください。ス…

Musicman One Fifty HD EVMの修理

最近MUSICMAN のアンプに大変縁があります。その特異な構造やら部品の入手等で修理が断られたり、嫌がられるケースもあるようです。 僕はなるべく引き受けようかなと思っております。好きなんでしょうね。さて、以前より厚木方面のセッションでお世話になっ…

MUSICMAN sixty five 212修理完了

地道にblogを更新していると、色々と修理のお話を頂き気付いたら作業場にしている部屋は現在アンプだらけです。 因みに当方これでも昼間は普通のサラリーマン。作業は夜やら土日の早朝に進める感じゆえに限界があるようです。 ご依頼いただいている方。なる…

続~外装の錆び落とし

酸が効く効くサンポール♪バッチリ錆びは落ちましたが、錆びは元々のニッケルメッキを侵食していたので、表面は荒れ放題です。また、落とした後は新たな錆びが発生するのも早く、一晩置いたら軽く赤錆が出ていました(涙) 一先ずラスペネ(WAKOS版556~無臭なの…

コーナー金具等の錆び落し

さて、外装の続きです。 錆び錆のコーナー金具とシャシーストラップ。最初は交換しようかと思ったのですが、サイズに関してはMUSICMAN は独特らしくFENDER やMarshallの部品は使えず。かといってネットが綺麗なのに金具が錆びだらけのまんまなのは忍びない。…

感電なんか怖くない(んなわけない)

修理に関して情報収集していると、国内のSNSのコミュニティや掲示板では、結構な割合で「素人は手を出すな」「感電するぞ、最悪死ぬぞ」といった脅し文句で修理に関して建設的なやり取りがあまりされていないように思えます。 DIY先進国アメリカと比べたら本…

MUSICMAN sixty five 212 電源等リフレッシュ

さて、Musicman sixty five 212の続きです。 外装のリフレッシュの前に電気系のリフレッシュです。ポットデイトと電源の電解コンデンサのデイトを見る限り79年製の模様。 79年ってもう33年前なんですよね(遠い目) こちらも、今後長く使ってもらうために、…

MUSICMAN sixty five 212ネット張り替え

部品のオーダー内容もまとまったので、早速いつものギャレットオーディオにオーダーしました。 いつも迅速に発送してもらって、助かっております。 今回はFender銀パネの頃の色合いに近いネットをオーダー。さて、まずは外装のリフレッシュです。キャビネッ…

2台のMUSICMAN Sixty Five

デラリバと入れ替わりでやってきたのがY様のMUSICMAN sixty five 212です。症状はリバーブが効かないのと全体的なメンテナンスです。 リバーブに関してはリバーブパンの内部でのちょっとした断線ですぐに復旧。全体的なメンテナンスは劣化したパーツの交換と…

'77 Fender Deluxe Reverb 修理(完結編)

さて、お預かりのデラリバもいよいよ大詰めです。このアンプ数年前にメンテナンスを受けている模様でプリアンプのガサゴソノイズの原因であるカソードのパスコン等は取り替えられております。よって手付かずであったパワーアンプ部分のパーツ類を殆ど入れ換…

`77 Fender Deluxe Reverb 修理~パワーアンプのリフレッシュ

さて、ブランクが空きましたがお預かりのデラリバの修理です。 オーナー様曰く数年前に修理に出したようですが、どうも今一つ効果を感じない模様。 良く見るとプリアンプ回りのカソードのパスコン等は取り替えられています。 また、リバーブドライブとフェイ…

最近の足元

最近、セッションなどで良く足元のペダルについて聞かれる事が増えたのでメモ。基本は歪みとトレモロという構成が多いです。 トレモロも色々と手に入れましたが、結局はこの前の記事にも書いたDanelectro のTuna melt 。歪みは持参するギターによって換える…

Danelectro Tuna meltの改造

4月前半で意欲的に更新していたのですが、身内の不幸もありちょっとまたご無沙汰してしまいました。さて、御預かり中のデラリバと不具合が再発したLANEYの傍ら、こんなモノをいじっておりました。はい、またDanelectroです。 トレモロのTuna Meltです。小さ…

'77 Fender Deluxe Reverb修理

ご近所さんのK野さんから御預かりしたシルバーフェイスのデラックスリバーブです。ノイズが乗るのとビブラート(トレモロ)の動作不良とのこと。シルバーフェイス期は68年〜82年と結構長い間です。中身はもちろんポイントトゥポイント。プリント基板何それ?…

Jim Marshall 逝去

月並みな言葉ではありますが、貴殿が居なかったらロックギターのサウンドはここまでカッコいいものにはならなかったのかも知れませんね。慎んでご冥福をお祈り致します。彼への弔いはMarshallアンプの爆音が一番かと思いますので、これからもガンガンいかせ…

Danelectro PASTRAMI Over Drive 回路図取りとモディファイ計画

ダンエレクトロのエフェクター、密かにはまっています。小さい、軽い、安いといい事ずくめ。そして音もぼちぼち使えます。トレモロのTUNA MELTとCO-2オーバードライブは割とよくセッションに連れて行きます。トレモロ使うギタリストって、セッションみたいな…

Marshall Guv'norプチモディファイ

手持ちのGuv'nor(韓国製)ですが、いまひとつこう使いにくい感じで出番も少なめ。使い方が悪いのかもしれませんが、もう少し歪み少なめですっきり感が欲しかったのです。ネットを徘徊していたらこんな記事がありました。ここのGub'nor3を参考にし、出力部の…