2010-01-01から1年間の記事一覧

今年もお世話になりました。

ひょんなことからアンプいじり熱が再燃し、こんなブログを開いて間もなく1年となります。皆さんのおかげで真空管アンプの仕組みについてより理解を深めることができました。来年もよりよい音を求めてあーでもないこーでもないとアンプやエフェクター、ギター…

超・お手軽 BOSS BD-2 Midboost MOD

黄色いBOSS(SD-1)やTS系(TS-10/TS-5/TS-7など過去に所有)で育ったので、BOSSのBD-2はいい音なんだけど扱いにくくて、なかなか使いどころがなかったのですが、やっぱこの回路は面白いのです。そんな訳で、何かいい自分向けの改善は無いかと日々思案を巡らせ…

続:SD-1をTS-5に

昨日、所用のついでに秋葉原に行けたので早速改造に必要な部品を購入し改造しました。 改造箇所はこんな感じ。 追加の47pFは基板のパターン面に無理矢理取り付けました。 このSD-1。ジャンクでボロボロでしたが「ROLAND JAPAN」の表記のもの。貴重ではありま…

SD-1をTS-5に(訂正)

TubeScreamerシリーズで一番のお気に入りのTS-5、年々入手難なんで予備も兼ねて自作も良いですが、入手しやすく値段もこなれたBOSSのSD-1を改造してTS-5にしようかと目論んでおります。そのためのメモ。 一部誤りがあったので追加しました。C4とタンタル追加…

JFET 1石バッファ その2

さて、ウクレレ用のバッファ第2弾です。 回路構成は前作と同じ。あえて言うなら立てラグから平ラグにして、部品のレイアウトが若干異なります。今回のユーザー様の希望で電池切れを知らせるLEDをつけました。LEDの前にツェナーダイオードをかまして、電池が…

さよならTAHARA町田店

ギターを始めた高校の頃からお世話になっていたTAHARA町田店が本日で閉店となりました。思えばギターは2本、アンプは1台、エフェクターは数えきれずここで買いました。またギターの弦に至っては殆どここで買っていました。クリアランスセールで店内の在庫は…

手巻きのストラトピックアップ その2 感想編

シェフお手製のストラトのリア(ブリッジ側)ピックアップ。昨夜お邪魔した小田急相模原T☆ROCKSのセッションで試してみました。 普段ストラトを使うときは、フロント(ネック側)とセンターを選択する割合が多く、希に(そんなに希でもないか?)ハードロックなリ…

手巻きのストラトピックアップ その1

けえすけシェフより託されたのはP-90だけではありません。もう一つ。それはストラトのピックアップです。42AWGで8800ターン巻かれた、出力強めトーンは太めの逸品。リア(ブリッジポジション)のみフェンダーカスタムショップ69から交換です。 コンデンサは…

J-FET 1石バッファ

こむたん氏より、ピエゾピックアップ搭載のウクレレ用にバッファが欲しいとの依頼があり、作ってみました。FETは2SK170を使用。基本に忠実な回路で、ゲインは殆どなし。ウクレレ用なので過度なローレンジが出ないようにカップリングのコンデンサは1uF程にし…

手巻きのP-90〜感想編1

昨夜、セッションで試してみました。楽器のセッティング的には以下の通りパターン1 ギター→お店のJC120直 JCのディストーションONで12時くらい。ピンスイッチの古いJCなんですが、この組み合わせ結構いけてまして、手元のボリュームで歪みの量がコントロ…

手巻きのP-90

土曜日、リンク先の「シェフのだらりん日記」のけえすけさんのお店にお邪魔していろいろお借りしてきました。 けえすけさんのお店、本格イタリアンで美味しいです。ホントお勧めです。さて、今回モニターということでお借りした画像右の品、けえすけシェフの…

Mesa/Boogie Studio.22 その5 突然音量ダウンとその修理

快調に使用していたStudio.22.ある日突然弾いていると、音量がダウンします。いわゆる熱ダレでしょうか?加熱するとその傾向が顕著。 前回リペア時は最低限の部品交換でしたので、今回、高電圧がかかっていたり、熱がこもる箇所の抵抗を交換します。回路図上…

Sho-bud Volume Pedal改良

小田急相模原T☆ROCKSのセッションでホストギタリストを勤めていらっしゃる、ギター講師のNさんから預かりました、古いSho-budのボリュームペダル。踏み心地の違和感とハイ落ちを指摘されてました。手っ取り早いのはバッファ内蔵ですが、極力いじらない方針で…

Danelectro 56-U2 ジャンクからのレストア(訂正版)

たまにはギター改造の話を。 ひょんなことからウチにやってきたダンエレクトロの56-U2。 白いつや消し自家塗装のためジャンク格安でした。ジャンクとはいえギターとしては機能しますし、この状態でも安いサテン仕上げのGibson Melody Makerみたいで良いかな…

GUYATONE FLIP GA-50Fプチリペア その1

GUYATONE FLIP GA50F修理気付いたら更新を1ヶ月も怠っておりました。 久々のネタはkomutann氏より預かったGA-50Fのちょいリペアのお話です。 パープルエキスプレス世代には懐かしい(年代的には世代ですがラジオは聴いてませんでした。)故 成毛滋氏監修のプ…

Mesa/Boogie Studio.22 その4 LEADチャンネルのゲインダウン

Studio.22はRHYTHMチャンネルとLEADチャンネルに分かれるアンプではありますが、近年のBoogieのアンプのようにRHYTHMとLEADで別々のプリアンプを切り替えるという仕様ではありません。回路図だと難解なんで簡単なブロックダイヤグラムで解説します。V1〜V3は…

Mesa/Boogie Studio.22 その3 内部画像

前回のMesa/Boogie Studio.22 その2 いじり壊しながらも改造と修理の画像です。全景 上側の黒ずんでいる部分が出力管EL84/6BQ5のソケット付近、熱が凄かったのでしょうね。 LDR4 ジャンプしてある足の方に47Kの抵抗がアースに落ちていました。そこをショート…

我が家のSG

何本かありますが、我が家自慢の2本 GIBSONのSGです。 黒い方はなんてことはない廉価版のSGスペシャル1997年製。 チェリーの方は69年のSG Jrです。 ともにP-90仕様になっています。 SG-スペシャルは試験的にフロントにダンカンのJAZZを載せていますがリアのP…

Mesa/Boogie Studio.22 その2 いじり壊しながらも改造と修理

さて、Studio.22の続きです。 初期型から+への変更ですが、LEADチャンネルのボリューム追加に必要な部品は10KΩのポット。つまみも変えたくないですからD型シャフトでないとなりません。 よく見れば、Direct Outのレベル調整が10KΩ。スピーカー端子から分圧…

Mesa/Boogie Studio.22 その1 ヤニ臭い奴がやってきた。

夏とともに我が家にやってきたMESA/BoogieのStudio.22シャシーに書かれたデイトから86年製造らしい。ピンスイッチでグライコ付。モノは「音が小さい、ジャンク」という触れ込みでしたがちょっと競ってしまいジャンクにしては割高な金額、、、、。(苦笑)到…

DANELECTRO PB&J DELAY リハウス 追記

ずっと前にセッション仲間の某氏からのご依頼を頂き放置していた、ダンエレクトロPB&Jというディレイの箱換えを行いました。海外のサイトではこういう箱換えをリハウスというようです。複数のエフェクターをひとつの箱に収めるのはノックダウンといいますけ…

Marshall JTM310 改造作戦 その3 クリッパーを戻す

しばらく放置中だったJTM310ですが、重い腰を上げてより使えるアンプを目指すことにしました。 純粋なチューブの歪みだとクリーンチャンネルでVol全開にしたクランチサウンドと差異が無く、微妙に使いづらいので、JCM900などに倣ってダイオードクリッパーを…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #19 フェイズインバーターでBIAS調整

いまだに仕組みがイマイチ理解できていないSUBWAY BLUESのDYNA-WATTですが、フェイズインバーターのカソードにBIASの電流を送っている関係上、フェイズインバーターの真空管を変えると、BIASが変化することが判明しました。球の内部抵抗などの影響でしょうか…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #18 Matchlessにヒントをもらう。 

今更、名器Matchlessの回路図を拾いまして、よく見たらマスターボリュームの挿入位置が大変ユニークなのです。フェイズインバーター後で音量調整できる仕組みですが、位相の違う信号を干渉させて音量をコントロールする仕組みです。これをトーンにも応用され…

GUYATONE FLIP1000 回路図間違い

先日回路図起したGUYATONE FLIP1000ですが、回路図に誤りがありました。誰も参考にしていないとは思いますが訂正いたします。下図が正しい回路図。 この個体も、入手前に誰かしらの手が入っている可能性もあるので、数台検証したいところです。現時点ではPEN…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #17 BIAS適正化とプレゼンススイッチ

MESAのSUBWAYシリーズから導入された特許、DYNA-WATTなんですが、イマイチ理屈がわからない部分もあります。いろいろ調べて判ったのが、バイアス電源が分圧された先、フェイズインバーターのカソードの電圧が3Vになるのが正しい動作ということです。 そして…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #16 見直しとリファイン

今回は作業途中のメモということで、、、。(苦笑) ブライトさを求め、ネガティブフィードバックをいじっって今一だったSUBWAY BLUESですが、とりあえずNFBは元に戻し先週のT☆ROCKSのセッションに持参しました。共演者の皆様より「すっかり別物でよいアンプ…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #15 いまひとつ、、、。

去る先週水曜日に行われた、小田急相模原のT☆ROCKSのセッションにSUBWAY BLUESを持参してみました。 その前に、マーシャルなどで言うPRESENCEにあたるネガティブフィードバック(以下NFB)の定数を少し変更してみました。NFBの量を減らすことでよりトレブルを…

Marshall JTM310 改造作戦 その2 TONE周り変更

昨日の続きです。Fenderちっくなマーシャルと揶揄されるなら、いっそトーン周りの定数をFender系にしてしまえと。パーツを以下のように入れ替えました。典型的なFenderアンプの定数です。Tone Stack Calcでシミュレートしてみました。 変更前の状態。 変更後…

Marshall JTM310 改造作戦 その1

ひょんなことで手に入れました、90年代のマーシャルの仇花、JTM310。 何かと評判がよくないのか「マーシャルらしくない(だって作りがFender的なんだもん)」「歪みチャンネルが最悪(クリッパかますのはおいて置いて、低音が出すぎかな)」「キンキンする(…