Danelectro 56-U2 ジャンクからのレストア(訂正版)

たまにはギター改造の話を。
ひょんなことからウチにやってきたダンエレクトロの56-U2
白いつや消し自家塗装のためジャンク格安でした。

ジャンクとはいえギターとしては機能しますし、この状態でも安いサテン仕上げのGibson Melody Makerみたいで良いかなと思ったのですが、
意外と塗装が弱く、爪を立てるとポロポロ剥がれるので、意を決して塗装はがしを行ないました。

ベースはポリ塗装でアクア(緑っぽいブルー)のサンバースト。
まるでメロンのような色合いです。

ホームセンターで売っている最近の剥離剤はポリ塗装には歯が立たない(経験済み)なので、表面の薄いラッカー層だけ剥がせると確信し、試しに使ったら大正解。一部耐水ペーパーのお世話になりましたが元の色を出すことに成功しました。

ボディ側面は本来壁紙のようなテープが貼られていますが、この固体は剥がされていたのでアサヒペンクラフトシートを35mm幅のテープ状に切り貼ってみました。
もうちょい色褪せした感じのほうが良かったですね。



配線。いじってあったようで試行錯誤の結果、このようになりました。


訂正:センター時はネックPUのトーンがキャンセルされる回路でした。

この頃のダンエレクトロ、なかなか個性的なコントロール部になっていて、
各PUごとに独立した2軸2連のボリュームとトーンポット(ボリューム1M、トーン100K!)
トグルスイッチもネックP.U←ネックとブリッジP.Uのシリーズ→ブリッジP.Uとなっています。

Webを検索するとこのような配線図がありましたが
http://image.aimoo.com/080122_120102_88484522.JPG

ウチの個体は最初の回路図のようになっていました。
近年のダンエレクトロは、ボリュームとトーンは普通の1V/1Tと操作性は良さそうですが、コストダウンをちょっと感じます。まだ、トグルスイッチこそセンターでシリーズになる独特の仕様なのが幸いです。

音ですが、よくパワーがないと言われがちなリップスティックではありますがネック側はストラトなどに近い、太さと軽快さを兼ねたトーン。センターポジションでは鈴なり感と太さを持っていて、一番パワー感もあって使える音になります。