Music Man 112RP One hundred (2100RP)小改造とリフレッシュ~その1

さて、今回もMusic Manです。前回のOne fifty HD EVMのオーナー様からのご紹介です。
今回のご依頼は112 RP One hundred。ELECTRO VOICEのスピーカーが載った見た目のコンパクトさに反して重量級な一台です。
ご依頼の内容としてはもう一押し歪みを深くして欲しいとのことと、電気的なリフレッシュ、外装のリフレッシュ。

まずは歪みの深さです。回路図を追ってみます。

sixty five 系より後の製品なのでデュアルオペアンプの1458が採用されています。大まかな信号の流れとしては、初段で1458の片側(IC1-1)を使って増幅→トーン回路→リバーブフェイザー、ドライ音の信号分割→エフェクトとドライのミックス→ミックス後の信号増幅段(IC1-2)→LOラインアウト→ゲイン(ボリューム)ポット→増幅段(IC3-2)→HIラインアウト→マスターボリューム→パワーアンプという流れです。2段目(IC1-2)でかなりゲインが高くリバーブフェイザーのかかった音もやや歪んでしまいますが、これはこれで良い味です。
初段(IC1-1)、2段目(IC1-2)、3段目(IC3-1)でそれぞれゲインを少し稼いで実験したところ、3段目のフィードバックの抵抗R14(330kΩ)に直列に250kΩのボリュームポットを挿入してあげるのが一番張りがあって、オーナー様のイメージに近いようです。ノブはまず使わないLOのラインアウトジャックの穴につけました。
たまたまジャンクで手に入れた同型機で実験し、オーナー様に貸し出し、好評でしたのでこの仕様で行くことにしました。(画像の一番右のノブです)

(続く)