VOX AC30CC1とアッテネータ

そんなにビートルズやクイーンに思い入れがあるわけでもないのですがなぜかVOX AC30には思い入れがあったりして、いつか欲しい1台ではありました。
この辺については語ると長いので、今度またゆっくりお話しするとします。

欲しいといえば欲しいのです。そして究極を言えば、現行のハンドワイヤードやちょっと前の6TBのリイシューなんかが本命だったりするのですが、なかなか踏み切れないところでした。

先日、不動のジャンクということでこんなものを入手しました。

旧モデルのAC30CC1、セレッションのネオジムマグネットのスピーカー1発のモデル。
AC30にしては軽量級で取り回しのよさげな一台。
ガッタガタのジャンクを期待し、いっそハンドワイヤードで作り直そうかと野心を抱いていたら、パワー管4発が死んでそれに伴いヒューズが飛んだだけでした。なんとも拍子抜け。

各部をチェックしましたが抵抗、コンデンサも問題なし。むしろ真空管を替えたらすこぶる調子がよいのです。

しかしまぁ、自宅で弾くには音が大きめ。マスターボリュームは付いていますが、以前SUBWAY BLUESでも実験したMATCHLESSと同じ方式のマスターボリューム。これは小音量でのトーンがイマイチなのでアッテネータを製作しました。


当初はT型と呼ばれる構成で、50dbと思い切った減衰量。抵抗には50Wのメタルクラッドを奢りました。しかし、真夜中でもフルテンにできますがむしろ音がが小さすぎます。



急遽予定を変更し、16Ωの抵抗から並列に信号を取り出す方式に。真空管アンプラインアウト等によく使われる方式です。


音量もちょうど良い範疇になりましたのでアッテネータの取り回しを良くするべく、シャシーから直接出ていたスピーカーケーブルもジャック式に変更しました。。


アッテネータをキャビネットの内側に取り付けています。アッテネータを接続すれば扱いやすい小音量も可能で、夜でもAC30が弾けます。他の楽器と演奏するときや音量が欲しいときは直結に差し替えて使います。