Mesa/Boogie Studio.22 その5 突然音量ダウンとその修理

快調に使用していたStudio.22.ある日突然弾いていると、音量がダウンします。いわゆる熱ダレでしょうか?加熱するとその傾向が顕著。
前回リペア時は最低限の部品交換でしたので、今回、高電圧がかかっていたり、熱がこもる箇所の抵抗を交換します。

回路図上の赤枠の抵抗が、今回取り替えた部分。怪しかったのはプリアンプ最終段の最後の330Kとフェイズインバーターのカソードに+3Vを送る抵抗、これが半田ごてで熱すると値が不安定になります。他の抵抗はどれも値に狂いは生じていませんが、プレートの高電圧がかかるので予防整備もかねて交換。リバーブは使用頻度が低いので見送りました。


このアンプ、基板の裏面に部品が実装されているので基板を外さないと部品交換が困難です。基板を外すには前面のジャックとポットを外さないとなりません。ちょっと整備性が悪いですね。


無事組み込み完了。しかし、ポットの菊ワッシャを1個入れ忘れました。自分のアンプなんで、次回分解時まで保管します。(苦笑)
さて、音だし。長時間暖めても音量ダウンはありません。音も心なしか鮮度があがったようで輪郭がくっきりしてきた印象です。また予防整備で取り替えたヒーターからアースに落ちる100Ω。これの交換は効果絶大のようでハムノイズが減りました。

Studio.22は、近年のMESA/Boogieに比べ抵抗に様々な形ものが使われています。一見熱に強うそうな酸化金属皮膜抵抗も見られますが、20年以上酷使されたらどのみち部品は寿命のようですね。積極的に交換した方が良さそうです。