JUGG BOX Stuff 060Gのリフレッシュ

さて、今度は大工仕事(笑)でなく電気中心です。
セッション仲間のHさんが中古で購入したJUGG BOX Stuff 060Gのメンテナンスのご依頼です。

懐かしく感じる方は間違いなく40歳以上。和製メサブギーなんて形容詞もよく聞きますがプリIC/パワー真空管と言う構造は割りとMusic Man に似てなくもないです。
現状はポット類が壊滅的にガリガリ。スピーカーのアルミドーム破損、フェイズインバーターの12AX7とパワー管の6L6GC共にマイクロフォニックが酷く、アタック音と共にシャーシャーと言うノイズが入ります。

メニュー的には
・スピーカーの交換
・ポット類のメンテナンス(ダメなら交換?)
真空管の交換
・消耗部品の交換
です。

まずはスピーカーをストックしていた中古のCELESTION Vintage 30に換えました。ブライトなキャラクターのスピーカーですので、交換は効果的。これだけでも音に張りが出ます。
ポット類は洗浄で調子を取り戻しました。いつもよくやるのは、CAIG のクリーナーで洗浄後、自動車用のブレーキクリーナーで不要な油脂を落とし、シャフトは失われたグリスを軽く塗り込みます。
真空管はフェイズインバーターはJJ ECC83S、パワーアンプはTUNG-SOLの6L6GC STRです。個人的に6L6系では好感触でお勧めです。ゲッタ(銀色の部分)が側面にあるのもカッコいい(笑)
アンプ部分は消耗品をじゃんじゃん換えます。電源の電解コンデンサパワーアンプ回りの抵抗類、フェイズインバーターのプレート抵抗等は次に10年は使えるように交換します。ICとJFETで構成されたプリアンプは電解コンデンサのみ交換します。因みにBOSS の初期のDS-1と同じTA7136が使われています。オペアンプが死んだらちょっと高くつきそうです。

仕上がりは大分良い感じ。JUGG BOX ってこんなに良かったっけ?と言うくらい。これでしばらく元気に良い音を奏でそうです。