MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #17 BIAS適正化とプレゼンススイッチ

MESAのSUBWAYシリーズから導入された特許、DYNA-WATTなんですが、イマイチ理屈がわからない部分もあります。

いろいろ調べて判ったのが、バイアス電源が分圧された先、フェイズインバーターのカソードの電圧が3Vになるのが正しい動作ということです。


そして回路図のEL84のグリット電圧を規定値の-11Vまで調整しても、だいぶバイアスが浅いのです。+B電圧400Vでカソードは30mA弱。

ちなみに、こんなバイアス測定グッズを作って大活躍でした。


そこで、上図のような無茶な改造で、EL84のグリッドの抵抗値を落としてバイアスをより深くします。滅茶苦茶な定数ですがこれでバランスが取れ、今はだいぶクールな状態(400Vで17mAくらい)で動いています。

また、ネガティブフィードバックの抵抗値も100KだとキンキンでしたのでスイッチONで20Kの抵抗を足して76Kほどになるようにしてみました。ちなみに、FenderのBlues JuniorのNFBの抵抗値がその位でした。

トランス交換によって使用しなくなった4Ωのエクスターナルスピーカーアウトの穴にプレゼンススイッチという形で取り付けました。ハムバッカー搭載で甘めの音のギターに有効そうです。(今はシングルコイルのギターしかウチにないんですけどね。)

今まで、大音量時バイアスが浅すぎてべたーっとした感じで、なおかつ音圧も今一つでしたので、これでどのくらい変化するか期待できそうです。連休の合間に大きな音でチェックしてみたいと思います。