Marshall JTM310 改造作戦 その1

ひょんなことで手に入れました、90年代のマーシャルの仇花、JTM310。


何かと評判がよくないのか「マーシャルらしくない(だって作りがFender的なんだもん)」「歪みチャンネルが最悪(クリッパかますのはおいて置いて、低音が出すぎかな)」「キンキンする(トーン回路+NFB無しが原因では?)」ということで、安くておいしいMOD計画発動です。

計画内容としては
1)プリアンプ周りの改良(歪みチャンネルのクリッパ除去、不要なフィルター回路の削除、歪みのトーン是正)
2)トーンの定数変更(フェンダー的な値に)

あとは追加作業的に
3)バイアス調整可能に変更
4)NFBの追加(プレゼンスコントロールも)

ひとまず1)について


新たに回路図を書き下ろそうとしたのですが、時間がないのでWebで拾ったオリジナルの回路図を加工しました。ちょっと縦に長いですが、プリアンプを中心にした回路図のまとめです。クリーンチャンネルはローカットが顕著なので、定数を0.022uFから0.1uFに変更、2段がけでHPFが通っているので、1個はジャンパでバイパスさせました。すこし低音が出すぎなのですが、歪みチャンネルとのキャラクターを比較して様子を見て0.047uF位のほうがよさそうです。
歪みチャンネルはクリッパ切除と初段と2段目のゲインアップ、ローが出すぎなので全体的にローをカットすべくカソードのパスコンを小さい値に、また、途中で抵抗とコンデンサを並列に繋いだHPFを組んでいます。マスターボリュームの手前のLPF(250pf)は発振止めでトライ&エラーの末組みました。

音は激歪みではないですが、普通に使いやすい範囲で歪みます。クリーンチャンネルはクランチまで。普通ならこっちで充分そうです。また必要以上に形成されたフィルターがダイレクト感を損なうようで、少しだけ音に生々しさがましました。

次回のエントリでトーン回路について書いていこうと思います。(続く)