LANEY VC-15修理

おっと危ない。3月は何も書かずに終わるところでした。
例のSD-1改が一部で好評いただきまして、3台ほどモディファイしていたり、Marshall Guv'norの改造モノと戯れていたりとエフェクター三昧でした。

Twitter経由でご相談頂き当ブログのリンクにもあるMadcatManiaの管理人様からお預かりしたLANEYのVC-15を修理したのが、ここ最近の修理預かりでした。

ヒューズが飛ぶとのことでお預かりすると、どうやらパワーアンプ部のEL84が寿命のようです。手持ちのチェック用の中古の球に替えて動かすといい音を奏でるので大丈夫かなと思ったら、やはりしばらくするとヒューズが飛びます。

各部の電圧を測るとB+が360Vとやや高め。高いといえどMESABoogieのSTUDIO.22やSUBWAY BLUESなんかB+400V超ですから普通と思っていましたがどうもおかしい。

回路図が不鮮明なものしか落ちていなくて苦労しましたが、原因は電源のダイオードが死んでショートモードになった模様。こうなると一気に過電流が流れてヒューズが飛びます。

大学生のときにFender JapanのFAT-1という6L6のシングルアンプを愛用していまして、球が死んだのにあわせて、ダイオードがショートモードになった経験があります。ちなみに、これが人生初のギターアンプ修理だったりもします。(ダイオード交換とパワー管交換)

また実測すると1個、電源の電解コンデンサの容量が低いものがあるのでこちらも交換。

パワー管は毎度おなじみのJJのEL-84に交換。無事に修理完了です。
高かったB+も300V代に安定。調子いいです。


ちなみに、感電防止のため、作業前に自作の放電ケーブルでコンデンサーの電気を抜くのですが、数値が読めずに低圧のコンデンサだと思っていたコンデンサにしっかり300V程の電気が残っていて、久々に感電しました。いや〜、いい気分しないですね。気をつけます。