MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #12 バイアス浅すぎ

いろいろ気になって、回路図と実物を見ていたらパワー管のカソードが2本にまとまったところから接続したアースに、1Ωの抵抗をかませば2本のパワー管の合計値でバイアスが図れることが判明。早速プチ改造(画像撮り忘れました。)



早速測ってみるとなんと2本の合計が80mA、これはEL84にしてはバイアスが浅すぎです。これじゃ真空管の寿命も短く歪みも強いわけです。ちなみに、コントロールグリッドに繋がる電圧が回路図に描いてあり、これまた測ると-8V。浅い浅い。

取り急ぎ、根本から是正したいですが、バイアス回路は一部樹脂で隠蔽されているので、変えられるところから変えてみます。バイアス電源からEL84の間の330Kの抵抗を手持ちの200Kの抵抗に差し替えます。

計測したら2本の合計は60mAまで下がり、コントロールグリッドの電圧も-10V台まで深くなりました。

ちょっと、この辺の定数をもう1回考えてバイアス回路調整機構を組み込もうと思います。なので、昨日書いた回路図はボツです。

肝心の音ですが、歪み感が減り僅かに鈴なり感が出てきました。結構好感触ですので、新品の球で適正な値に調整するのが楽しみです。

追記
海外のフォーラムに上位機種のROCKET 44の回路図を発見しました。バイアス周りとフェイズインバーターの定数がまったく同じでSUBWAY BLUESの回路図に書かれていないフェイズインバーターのカソードの電圧が書かれていました。ちなみに+3V。
むやみにパワー管のバイアス電圧をいじるとフェイズインバーターに影響しそうです。またバイアス電源のコンデンサなど、まだ見直しの余地はありそうです。

詳しくはまた後日書きます。