BOSS BD-2 モディファイの修理

暮れにいくつかお預かりしたうちの一つ、BOSSのBD-2のモディファイ品がありました。
某オークションで結構売られているようで、通常のBD-2にキー○ー風の改造(トーンの定数をスイッチで切り替え、ある箇所のフィルタのカット、コンデンサ類のアップグレード)を施し、後ろの段にBS170を使った超定番のブースターを挟んだものです。見た目もカスタム感満載な品物です。

症状は筐体上面に追加されたブースターのスイッチを切り替えても音が出ない上に、LEDが点灯しないというもの。
早速分解です。

ブースターの音が出ない原因は、ソケットに刺されたBS170が抜けていたためで、LEDが点灯しないのはLEDの不良でした。
非常にかつかつなレイアウトでブースター基板は電池が入る場所の真裏に両面テープで固定されております。そこにちょっと緩いソケットでBS170が刺さっています。これだとちょっとした衝撃で簡単に抜ける有り様。人様に売るなら、この辺の実用強度をもうちょっと考えるべきかなと思います。勿論買う側の自己責任もありますが、オークションでこのような改造品や自作品をノークレーム扱いで売るのはなんだかなぁと思う次第です。
そんな感じですぐに抜けちゃうBS170ははんだづけで固定しました。

また、スイッチがナットを緩めたら崩壊するサプライズもありました。これまたかつかつな内部に3PDTを押し込むので、最近よく売られるようになった小型の3PDTスイッチが使われています。しかし、これが適切な取り付けをしないとすぐに壊れるのです。
適切な取り付けとは?と言いますと、必ず固定にはナット2枚を使い取り付け部を挟むこと。これをしないで直接ナットだけで締め込むとスイッチのネジ部分が常に引っ張られ、最終的には本体と分離します。緩まないようにと鬼のようなトルクで締め込むと尚更です。
今回のモディファイ品はスイッチ下側にナットを入れられるだけのスペースがないので、少しだけ耐久性のあるフジソクのスイッチに交換してあまり強く締め込まず対応します。緩むのが心配なのでロックタイトを塗布します。
フジソクのスイッチも値段の割には??ですが、まだまだマシだとおもいます。

さて、無事完成です。今度こそ壊れるなよと念を送っておきます(笑)