BOSS PH-1銀ネジ

先日、ひょんなことから修理で預かったBOSSの銀ネジPH-1。これがなかなかよい音でびっくり。ギターがしゃべるような滑らかな質感の揺れ。Phase-90やUniVibe系とも異なる深いゆれなんです。

気になって、逝っちゃいましたのがこちら。動作保障なしのジャンク品をオークションでポチっと、、、。
届いたら本当にジャンクでした。バイパス音は出ますがエフェクト音は出ない、、、、。

故障は2個のクアッドオペアンプRC3403の片側死亡というもの(回路図IC1)。フェイズの途中部分とLFOを担っています。それだけでなく、FETスイッチ近くのコンデンサの半田浮きがありました(回路図C6)。

書くと2行、実際のトラブルシュートは2日間、コンデンサの半田浮きがなかなか発見できず、作業時間は4時間ほど、、、。

ちなみに、RC3403は絶版品。NOSや中古を探すのも馬鹿馬鹿しいので互換品を探すもこれが奥深い。そもそもが741(シングル)の4回路版が324/348で、現在も手に入れやすいのがLM324/348なんです。しかしRC3403は出力段がAB級で動作も微妙に違うようです。

実際、LM324/348だとシャープな印象ですがRC3403の同等品MC3403に差し替えると、以前に修理でお預かりした銀ネジPH-1と同じ音がします。