Sho-bud Volume Pedal改良

小田急相模原T☆ROCKSのセッションでホストギタリストを勤めていらっしゃる、ギター講師のNさんから預かりました、古いSho-budのボリュームペダル。踏み心地の違和感とハイ落ちを指摘されてました。手っ取り早いのはバッファ内蔵ですが、極力いじらない方針で…

Danelectro 56-U2 ジャンクからのレストア(訂正版)

たまにはギター改造の話を。 ひょんなことからウチにやってきたダンエレクトロの56-U2。 白いつや消し自家塗装のためジャンク格安でした。ジャンクとはいえギターとしては機能しますし、この状態でも安いサテン仕上げのGibson Melody Makerみたいで良いかな…

GUYATONE FLIP GA-50Fプチリペア その1

GUYATONE FLIP GA50F修理気付いたら更新を1ヶ月も怠っておりました。 久々のネタはkomutann氏より預かったGA-50Fのちょいリペアのお話です。 パープルエキスプレス世代には懐かしい(年代的には世代ですがラジオは聴いてませんでした。)故 成毛滋氏監修のプ…

Mesa/Boogie Studio.22 その4 LEADチャンネルのゲインダウン

Studio.22はRHYTHMチャンネルとLEADチャンネルに分かれるアンプではありますが、近年のBoogieのアンプのようにRHYTHMとLEADで別々のプリアンプを切り替えるという仕様ではありません。回路図だと難解なんで簡単なブロックダイヤグラムで解説します。V1〜V3は…

Mesa/Boogie Studio.22 その3 内部画像

前回のMesa/Boogie Studio.22 その2 いじり壊しながらも改造と修理の画像です。全景 上側の黒ずんでいる部分が出力管EL84/6BQ5のソケット付近、熱が凄かったのでしょうね。 LDR4 ジャンプしてある足の方に47Kの抵抗がアースに落ちていました。そこをショート…

我が家のSG

何本かありますが、我が家自慢の2本 GIBSONのSGです。 黒い方はなんてことはない廉価版のSGスペシャル1997年製。 チェリーの方は69年のSG Jrです。 ともにP-90仕様になっています。 SG-スペシャルは試験的にフロントにダンカンのJAZZを載せていますがリアのP…

Mesa/Boogie Studio.22 その2 いじり壊しながらも改造と修理

さて、Studio.22の続きです。 初期型から+への変更ですが、LEADチャンネルのボリューム追加に必要な部品は10KΩのポット。つまみも変えたくないですからD型シャフトでないとなりません。 よく見れば、Direct Outのレベル調整が10KΩ。スピーカー端子から分圧…

Mesa/Boogie Studio.22 その1 ヤニ臭い奴がやってきた。

夏とともに我が家にやってきたMESA/BoogieのStudio.22シャシーに書かれたデイトから86年製造らしい。ピンスイッチでグライコ付。モノは「音が小さい、ジャンク」という触れ込みでしたがちょっと競ってしまいジャンクにしては割高な金額、、、、。(苦笑)到…

DANELECTRO PB&J DELAY リハウス 追記

ずっと前にセッション仲間の某氏からのご依頼を頂き放置していた、ダンエレクトロPB&Jというディレイの箱換えを行いました。海外のサイトではこういう箱換えをリハウスというようです。複数のエフェクターをひとつの箱に収めるのはノックダウンといいますけ…

Marshall JTM310 改造作戦 その3 クリッパーを戻す

しばらく放置中だったJTM310ですが、重い腰を上げてより使えるアンプを目指すことにしました。 純粋なチューブの歪みだとクリーンチャンネルでVol全開にしたクランチサウンドと差異が無く、微妙に使いづらいので、JCM900などに倣ってダイオードクリッパーを…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #19 フェイズインバーターでBIAS調整

いまだに仕組みがイマイチ理解できていないSUBWAY BLUESのDYNA-WATTですが、フェイズインバーターのカソードにBIASの電流を送っている関係上、フェイズインバーターの真空管を変えると、BIASが変化することが判明しました。球の内部抵抗などの影響でしょうか…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #18 Matchlessにヒントをもらう。 

今更、名器Matchlessの回路図を拾いまして、よく見たらマスターボリュームの挿入位置が大変ユニークなのです。フェイズインバーター後で音量調整できる仕組みですが、位相の違う信号を干渉させて音量をコントロールする仕組みです。これをトーンにも応用され…

GUYATONE FLIP1000 回路図間違い

先日回路図起したGUYATONE FLIP1000ですが、回路図に誤りがありました。誰も参考にしていないとは思いますが訂正いたします。下図が正しい回路図。 この個体も、入手前に誰かしらの手が入っている可能性もあるので、数台検証したいところです。現時点ではPEN…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #17 BIAS適正化とプレゼンススイッチ

MESAのSUBWAYシリーズから導入された特許、DYNA-WATTなんですが、イマイチ理屈がわからない部分もあります。いろいろ調べて判ったのが、バイアス電源が分圧された先、フェイズインバーターのカソードの電圧が3Vになるのが正しい動作ということです。 そして…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #16 見直しとリファイン

今回は作業途中のメモということで、、、。(苦笑) ブライトさを求め、ネガティブフィードバックをいじっって今一だったSUBWAY BLUESですが、とりあえずNFBは元に戻し先週のT☆ROCKSのセッションに持参しました。共演者の皆様より「すっかり別物でよいアンプ…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #15 いまひとつ、、、。

去る先週水曜日に行われた、小田急相模原のT☆ROCKSのセッションにSUBWAY BLUESを持参してみました。 その前に、マーシャルなどで言うPRESENCEにあたるネガティブフィードバック(以下NFB)の定数を少し変更してみました。NFBの量を減らすことでよりトレブルを…

Marshall JTM310 改造作戦 その2 TONE周り変更

昨日の続きです。Fenderちっくなマーシャルと揶揄されるなら、いっそトーン周りの定数をFender系にしてしまえと。パーツを以下のように入れ替えました。典型的なFenderアンプの定数です。Tone Stack Calcでシミュレートしてみました。 変更前の状態。 変更後…

Marshall JTM310 改造作戦 その1

ひょんなことで手に入れました、90年代のマーシャルの仇花、JTM310。 何かと評判がよくないのか「マーシャルらしくない(だって作りがFender的なんだもん)」「歪みチャンネルが最悪(クリッパかますのはおいて置いて、低音が出すぎかな)」「キンキンする(…

YAMAHA G-10W修理

友人のこむたん氏より、預かりましたYAMAHAの小型アンプG-10W。豪華な単板キャビネット(それもフィンガージョイント!)小さくてもまじめな作りのアンプです。音が出ないと預かったらスピーカーが死んでいました。スピーカーは6.5インチ、なかなかギター用…

'72 Fender Six Reverb 黒船来る

父方の親戚がこのブログを見つけたらしく、「田舎の廃業したキャバレーから引き取ったギターアンプが長いこと物置にあって邪魔なので、そんなにギターアンプが好きなら引き取って欲しい」というので、送ってもらったらびっくりです。ヤマトの「小さな引越し…

GUYATONE FLIP1000 レストアとMOD (Pentode/Triode切替スイッチ)

早速コンデンサを交換しましたFLIP1000。今回はコストダウンでケミコンは中国製のコンデンサーです。(苦笑)オリジナルよりコンデンサーが小さくなりました。EL34の手前のコンデンサーはストラトのトーン用に使って飽きたオレンジドロップ(0.047uF/600V)、…

GUYATONE FLIP1000 レストアへの取り組み

SUBWAY BLUESも一段落し、JCM2000も無事引渡しを終えたので、GUYAのFLIP1000のレストアに取り組みます。入手時から比較的真空管も新しく、スピーカーも交換しましたがいかんせん電源の電解コンデンサーはどう考えても寿命です。じゃんじゃん分解して古いコン…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #14 Telecasterと仲良くできた。

いろいろとまだ課題点はありますが、まずまずのトーンが得られるようになったSUBWAY BLUES。気になる点はやはりプリアンプのソケットと球の共振。とりあえずこんな感じで対策しました。先日治したMarshallのJCM2000を参考に、耐熱性の配線ブッシュ(グロメッ…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #13 こんなにラウドなアンプだったのね。

先日のボソボソノイズ以降、なんとも不調なSUBWAY BLUES。海外のフォーラムで素敵な改造例を見て、いじりがてら修理することに。とりあえず高電圧にさらされて劣化している抵抗は取り替えようと思い12AX7のプレートに繋がる抵抗は全部買ったのでした。とりあ…

Marshall JCM2000 DSL100修理 その3 出戻り〜今度こそ完了。

修理完了ということでお渡ししたJCM2000ですが、ちょっと使って頂いていたら、時々バリバリッ!と謎のノイズ。自宅では再現しなかったので、平謝りの上再度引き取り。念のために、プリアンプ周りのカソードのコンデンサなどを交換したりしながらチェック、犯…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #12 バイアス浅すぎ

いろいろ気になって、回路図と実物を見ていたらパワー管のカソードが2本にまとまったところから接続したアースに、1Ωの抵抗をかませば2本のパワー管の合計値でバイアスが図れることが判明。早速プチ改造(画像撮り忘れました。) 早速測ってみるとなんと2本…

Marshall JCM2000 DSL100修理 その2 修理完了

発注していたEL34のマッチドクアッドが届きました! エレハモのEL34です。早速、チェック用の中古管から交換してバイアス調整です。下に見える3端子のセンターと端の電圧を測定し、横のトリムで90mvにあわせて完了です。 FenderのThe Twin以降はバイアス調整…

Marshall JCM2000 DSL100修理 その1

行きつけのライブハウス小田急相模原のT☆ROCKS様からのご依頼で修理預かりとなりましたMarshallのJCM2000 DSL100です。突然音が出なくなり、その後、ヒューズを替えて音が出るようになったものの、時々「バリバリ」と凄い音がするそうです。中をあけて、原因…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #10 トーン回路とFATジャック

結局、トーン切り替えは複雑になるので、ミドルの谷を決める抵抗を150K→100Kに変更するのみにとどめました。(複雑だと故障リスクも高くなるかと思いますしね)抵抗が無駄にでかいです。よく考えずに3Wの金属皮膜をおごりました。また、ちょっと不調だったFAT…

MESA/Boogie SUBWAY BLUESマスターボリュームの怪 #9 トーン回路で妄想

最近、妄想しているアイディアなのですが 通常のギターアンプのトーン回路。赤枠の抵抗値がミドルの谷の周波数を決定します。フェンダー、マーシャル共にここは100KΩ、MESA/Boogieは伝統的に150KΩです。抵抗値が大きいとミドルの谷の周波数は低くなり、それ…